洗濯機は決して安い買い物ではないため、購入後に「失敗した」と後悔したくないものです。「買ってはいけない洗濯機」は存在しませんが、ライフスタイルに合わない機種を選んでしまうと、使い勝手の悪さに悩まされることがあります。
本記事では、洗濯機選びの失敗例やチェックしておきたい機能について詳しく解説します。
買ってはいけない洗濯機とは
「買ってはいけない洗濯機」という表現は、ライフスタイルに合わない機種を意味します。洗濯機選びで失敗する主な原因は、容量やサイズのミスマッチ、必要な機能の欠如、静音性の低さ、耐久性やサポート体制などです。これらの要素を事前に確認せずに購入すると、日常生活での不便さやストレスにつながります。
買ってはいけない洗濯機①機能・性能面での失敗例
洗濯機選びでは、機能や性能の確認が欠かせません。ここでは、よくある失敗例を紹介します。
乾燥機能がないドラム式
ドラム式洗濯機の最大の魅力は乾燥機能ですが、乾燥機能のないモデルを選ぶと、その利点が失われます。洗浄力では縦型に劣るドラム式を高い価格で購入しても、部屋干し臭やカビのリスクが高まるだけで、コストパフォーマンスが悪くなります。
ヒーター式乾燥機能の注意点
ヒーター式の乾燥機能は、ヒートポンプ式と比べて電気代が約3倍かかります。さらに、衣類が縮んだり傷んだりしやすく、乾燥時間が長いモデルも存在します。一部のモデルでは4時間半以上かかるケースもあり、時間と電気代の両面で負担が大きくなります。
ライフスタイルが一致しない
一人暮らしで8kg以上の大容量モデルを選ぶと、設置スペースを圧迫し、電気代や水道代が無駄にかかります。逆に4.5kg未満の小型モデルでは、一度に洗える量が限られ、洗濯回数が増えて手間がかかります。自分の生活スタイルに合った容量選びが重要です。
静音性の低いモデル
マンションやアパートなどの集合住宅では、運転音が騒音トラブルの原因となります。特に格安モデルは運転音が大きい傾向があり、夜間や早朝の使用が制限されることもあります。静音設計のモデルを選ぶことで、時間を気にせず洗濯できます。
過剰な機能のモデル
一人暮らしや少人数世帯で、使わないIoT機能や多彩なコースを搭載した高価格モデルを選ぶと、コストパフォーマンスが悪化します。必要な機能だけを見極め、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
買ってはいけない洗濯機②メーカー・耐久性での失敗例
洗濯機の購入では、メーカーの信頼性やサポート体制も重要な判断材料です。
信頼性の低い海外メーカー
一部の海外メーカー製品は、初期不良や短期間での故障報告が目立ちます。故障率が国内メーカーの約2倍というデータもあり、部品供給や修理対応が遅れるケースが多く見られます。価格の安さだけで選ぶと、結果的に修理費用や買い替えコストがかさむ可能性があります。
保証期間の短さ
洗濯機は故障リスクが高い家電であるため、最低1年以上の保証は必須です。保証期間が短い製品や中古品は、故障時に高額な修理費用が発生するリスクがあります。購入前に保証内容をしっかり確認しましょう。
メーカー特有のデメリット
シャープの穴なし槽はカビに強い反面、糸くずが槽内に残りやすいという課題があります。アクアは脱水が弱いという指摘が多く、アイリスオーヤマのドラム式は乾燥時間が長く運転音が大きいという声があります。各メーカーの特性を理解した上で選ぶことが重要です。
買ってはいけない洗濯機③設置・搬入面での失敗例
洗濯機選びで最も多い失敗の一つが、サイズと設置環境のミスマッチです。
設置スペースとの不一致
防水パンの奥行や幅を正確に測らずに購入すると、洗濯機が置けない、または不安定になる事態が発生します。事前に設置場所の寸法を確認し、余裕を持ったサイズ選びが必要です。
搬入経路の確認不足
ドラム式洗濯機は奥行が長いため、玄関・廊下・階段などの搬入経路の寸法確認が欠かせません。搬入経路が狭いと、購入後に搬入できないというトラブルが起こります。購入前に搬入経路の幅や高さを測っておきましょう。
要チェックの便利機能
洗濯機には、日常の洗濯を楽にする便利な機能が数多く搭載されています。
ヒートポンプ式乾燥
ヒートポンプ式乾燥は、乾燥温度が65℃前後と低めで、衣類の縮みや傷みを抑えられます。省エネ性が高く、電気代を節約できる点も魅力です。パナソニックや日立、東芝などの主要メーカーが採用しています。
洗剤・柔軟剤自動投入機能
計量や投入の手間が省け、入れすぎや入れ忘れを防げます。洗濯が大幅に楽になり、忙しい朝や帰宅後の時短に貢献します。パナソニックのトリプル自動投入など、各メーカーが力を入れている機能です。
温水洗浄機能
皮脂汚れ、卵汚れ、黄ばみなど、頑固な汚れをしっかり落とせます。除菌・消臭にも効果的で、特に小さな子どもがいる家庭や、スポーツをする方におすすめです。パナソニックやシャープなどが搭載しています。
静音設計
インバーター搭載の静音設計モデルは、運転音が静かで、夜間の使用や集合住宅でも安心です。脱水時の音も抑えられ、時間を気にせず洗濯できます。東芝のDDモーターなどが代表的です。
自動槽洗浄機能
カビの抑制や清潔な状態を保ちやすく、定期的な手入れの負担を軽減します。アクアや日立、パナソニックなどが搭載しており、長く清潔に使いたい方に適しています。
長く使うためのメンテナンス
洗濯機は寿命が10年前後と長いため、日々のメンテナンスが重要です。
乾燥フィルター
乾燥機能を使うたびにホコリを除去しないと、エラーや乾きムラ、故障の原因となります。使用後は必ずフィルターを掃除しましょう。
糸くずフィルター
週1回ペースでお手入れが必要です。水分を含んだホコリがカビの原因になるため、こまめに掃除しましょう。
洗濯槽の洗浄
1〜2か月に1回程度、洗浄剤（塩素系または酸素系）を使った清掃で、カビや黒いカスの抑制を期待できます。清潔な状態を保つことで、洗濯物の仕上がりも良くなります。
まとめ
「買ってはいけない洗濯機」を選ばないためには、自分のライフスタイルに合った容量とタイプを選び、必要な機能を見極めることが大切です。設置スペースや搬入経路の確認、メーカーの信頼性やサポート体制も重要なポイントです。本記事を参考に、後悔しない洗濯機選びを実現してください。
