冬になると食べたくなるチョコレート。
実は、保存方法によってはまずくなってしまうことがあるとご存じでしたか。
この記事では、チョコレートを美味しく食べるための保存方法について紹介します。
また、チョコレートの賞味期限や、白くなる現象についても調査しています。
この記事が、チョコレートを美味しく食べたい方のヒントになれば幸いです♪
チョコレートは冷蔵庫保存だとまずい?
チョコレートは冷蔵庫で保存するとまずいのでしょうか?
チョコレートにはカカオバターという脂肪分が含まれています。
このカカオバターはチョコが28℃以上に温まると溶けて分離します。
しかし、カカオバターの脂肪分は冷えると単独で固まり、チョコレートの表面に白く浮き出てきます。
脂肪分が固まってしまったチョコレートは、パサついてしまい、舌触りが悪い感じがします。
冷やすとその分甘みや香りも少なく感じます。
これが、まずいと感じる理由ですね。
チョコレート、冷蔵庫での保存方法は?
冷蔵庫は、夏場におすすめのチョコレート保管場所です!
チョコレートの風味は、
- 22℃以上の温度
- 湿気
- 光
- 周囲のにおい
の四要素によって劣化してしまいます。
これらを避けて保管することが、美味しさの秘訣です。
冷蔵庫に入れる場合は、アルミホイルなどで包んだ上からビニール袋やラップに包むことで、高温・高湿度・光・においの四つを全てブロックできます。
また、チョコレートは15度から22度の温度で保存することで、本来の美味しさを保てます。
夏場は室温が22℃以上になることが多く、湿度も高くなりやすいため、最初から冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
また、冷蔵庫内でも、野菜室など、他の場所よりも温度の高い場所に保存すると良いでしょう。
チョコレートを常温保存する注意点は?
チョコレートの常温保存の場合も、基本的な対策方法は同じ。
22℃以上の気温や湿気、光を避け、アルミホイルとビニールで保護をしましょう。
秋から春にかけては、室温保存でも美味しくいただけますよ。
ただし、たとえ冬であっても、エアコンやヒーター、日光などの熱が直接当たる場所は避けてください。
チョコレートの賞味期限を解説
チョコレートを長期保存しようと思ったとき、気になるのがチョコレートの賞味期限。
チョコレートは原材料にほとんど水分が含まれておらず、他のスイーツに比べて賞味期限が長いのが特徴。
ただし、期限は原材料の種類によっても異なるため、注意が必要です。
この項目では、チョコレートの種類ごとに、賞味期限の目安を確認しましょう。
板チョコ、チョコレートバーの場合
板チョコ・チョコレートバーの場合は、
原材料が、カカオマス・ココアバター・砂糖・ミルク程度とシンプルなこともあり、チョコレートの中では最も賞味期限が長いのが板チョコ。
1カ月程度から、中には2年以上持つ商品もあります。
生チョコの場合
生チョコの賞味期限はとても短いため、注意が必要です!
市販品の場合でも、2週間~1カ月程度が目安となるでしょう。
生チョコに使われている生クリームは傷みやすい上、水分量が増えてしまうため、美味しく食べられる期間も短くなってしまうのです。
アーモンドなど、ナッツの入ったチョコの場合
アーモンドなどのナッツが入ったチョコレートは、板チョコよりもやや賞味期限が短くなり、2〜3カ月程度が目安です。
ナッツの種類や加工状態によっても異なるので、商品ごとにチェックするのが良さそうですね。
お酒の入ったチョコレートの場合
ボンボンショコラなど、お酒が中に入っているチョコレートの場合、賞味期限は比較的長く、2〜3カ月ほど。
チョコレートの中に入っているお酒は、賞味期限のないラム酒やブランデーなどが入っていることが多く、味にそこまで影響をもたらさないことが多いのです。
溶けたチョコを冷やすと白くなるのはなぜ?
チョコレートを常温保存していたら、白っぽい粉のようなものがついていた!
そんな経験はありませんか。
この粉のようなものは「ブルーム」と呼ばれ、チョコレートの脂肪分(ココアバター)が高温によって溶け、分離したものです。
食べても害はありませんが、風味は落ちています。
22℃以下で保存してブルームが発生することはほぼありません。
春や秋などで、朝と昼の気温差が大きい場合などは「とりあえず冷蔵庫保存」で、ブルームを避けられる……と覚えておくと良さそうですね♪
ちなみに、ブルームの語源は英語。
植物の果実や葉から分泌されるワックスのような成分のことをブルームと呼ぶことから、チョコレートでもこの言葉を使うようになったと考えられています。
まとめ
今回は、チョコレートの保存方法について調べてみました。
チョコレートを美味しく保存するためには、温度や湿度、光、においに気をつける必要があり、夏場以外は常温保存でも問題ありません。
チョコレートの種類によっては賞味期限が非常に早いこともあるため、それぞれの商品を購入時に、一緒に賞味期限まで確認できると良さそうですね。
この記事が、チョコレートを美味しく食べたいと思っている方の参考になれば幸いです♪