防災の貴重品は、普段からリストしておくと安心です。
いざというときは日常生活に必要なものに目が行きがちで、細かい貴重品まで気が回らないこともあります。
「使いたいけど、すぐに取りに行くこともできずに困った…」ということがないように、防災時に必要になる貴重品は定期的な見直しが必要です。
そこで今回は防災の貴重品リスト(2023)を作成しました。
非常時に持ち出すものや収納方法もご紹介します。
防災の貴重品リスト(2023)
引用元:日本赤十字社
災害時には紛失や盗難も恐れもあるので、持ち出す貴重品は最低限に留めたいです。
自宅に残すものは、鍵のかかる場所に保管しておきましょう。
- 現金
- マイナンバーカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 運転免許証
- 保険証
- 病院の診察券
不動産権利証書は、火事や水害で無くしてしまっても再発行ができません。もし心配な場合はリストに入れてもいいかもしれません。
現金
引用元:はまこれ横浜
普段はキャッシュレスという人でも、災害時は使用できなくなるかもしれません。
現金は必ず用意しておきましょう。
金額は生活費の1週間程度、1万円〜2万円が目安になります。
- 500円、100円、10円の小銭で1万円分
- 1,000円札10枚
という組み合わせが使いやすいです。
1,000円以上の紙幣はお釣りがない場合もあるので、避けた方がいいです。
マイナンバーカード
災害時に身分を証明できるものがないと、あらゆる場面で困った事態になります。
自分に不測の事態が起こったとき身分証明証があれば家族に連絡する手段になったり、通帳や印鑑がなくてもお金を引き出すことができたりすることもあります。
身分証明証として将来的にも有効なのはマイナンバーカードです。
今まで運転免許証のない人や身分証明証が保険証のみという人は、顔写真のついた身分証明証の提示を求められて困ることもあったはずです。
マイナンバーカードなら小さい子供から持っている顔写真つき身分証明証になるので、そういった心配は解消します。
またマイナンバーカードを災害時の避難所受付など防災対策に利用することや、大規模災害で通信回線が切れた場合や停電のときにマイナンバーカードでキャッシュレス決済できるサービスなどの実証実験が現在進められています。
マイナンバーカードと保険証を紐づければ保険証を持ち出す必要もなくなりますし、マイナポータルから今まで受診した医療情報を見ることもできるので、1枚あるとさまざまな用途で使うことができます。
マイナンバーカードのデメリットとしてはセキュリティ面への不安。
さまざまな情報が詰まっているので、紛失や盗難には細心の注意をすることが重要です。
キャッシュカード
現金を引き出す際はもちろん、支店コードや口座番号が記載されているので、振込先などが必要になったときにもあると便利です。
最低でも1枚は持っておきたいです。
クレジットカード
クレジット決済ができる状況なら、あると心強いです。
ただでさえストレスフルな災害時に現金の残りが…と気にしながら生活するのはキツいですよね。
運転免許証
身分証明書としてはもちろんのこと、車を運転する可能性がある場合は必ず持たなくてはいけないですよね。
普段からお財布に入れている人も多いですが、コピーを持出貴重品として常備しておくといいです。
保険証
保険証も普段から持ち歩いている人が多いですが、家族分コピーを常備しておくと、何かあったときに安心です。
病院の診察券
かかりつけの病院がある場合、診察券があるとカルテの確認がしやすく、治療がスムーズに進む場合があります。
持病のある人はコピーでもいいので、持っていると安心です。
通帳と印鑑は持ち出すべき?
引用元:防災ニッポン
持出貴重品には「印鑑」と「預金通帳」がリストアップされることが多いですが、災害時には印鑑や通帳がなくてもお金を下ろすことができます。
大規模災害が起きたとき、日本銀行は被災地の金融機関に対し「災害時における金融上の特別措置」を要請します。
その要請を受けた金融機関は、被災者が預金の引き出しができるよう柔軟に対応をすることになっています。
基本的に本人であることが確認できれば預金の引き出しは可能です。
1日に引き出し可能な金額には上限があり、多くの金融機関は1日10万円まで、ゆうちょ銀行は1日20万円までとなっています。
避難先に口座のある金融機関の支店や営業所がない場合は、ほかの金融機関でも預金の引き出しができる場合もあります。
ネット銀行の場合は、コールセンターへ電話して本人確認ができれば、本人名義の他行口座へ1回10万円までなら振り込みをしてもらえます。実店舗のある金融機関に振り込みしてもらえば、お金を引き出せます。
避難時に持ち出すものは?
引用元:PRTIMES【ナリス化粧品】
避難時に持ち出すものは年齢や性別、家族構成によっても違ってきます。
一般的な防災グッズのほかに、女性、高齢者や持病のある人、赤ちゃんがいる人など、それぞれ必要なものをリストアップして家族で共有しておくといざというとき、忘れずに済みます。
女性がいる場合
引用元:Amazon
ナプキンや中身の見えないゴミ袋など、生理用品は多めに準備しましょう。
不測の事態に備えて、ホイッスルや防犯ブザーなど応援を呼ぶことができるツールがあると安心です。
高齢者や持病のある人がいる場合
普段から飲んでいる薬がある場合、1週間分くらいを用意しておくといいです。
いつもと違う生活で体調を崩しやすくなることもあります。
解熱剤や痛み止めといった常備薬もあると心強いです。
いつも使っているケア用品も1週間分くらいは持っておきましょう。
赤ちゃんがいる場合
引用元:ママびより
赤ちゃんがいる場合は、完母の人でもキューブタイプの粉ミルクを用意しておくといいです。
授乳できる環境がなかったり、ストレスで授乳が難しくなったりする場合があります。
月齢に合わせたインスタントの離乳食も手に入らない可能性もあるので、準備しておきたいです。
普段から使っている紙おむつやケア用品も1人1週間分くらいはあると安心です。
貴重品の収納方法は?
引用元:SUMOMAMA
貴重品は災害に遭ったとき、肌身離さず保管できることがいちばん重要です。
身につけられる小さいバッグやポーチに収納しておくといいです。
「貴重品が入ったバッグです」と、誰から見ても明らかなのも危険です。
引用元:無印良品
ハンカチやティッシュなどの日用品を入れている、という雰囲気のバッグだといいですね。
まとめ
防災の貴重品リストは定期的に見直す必要があります。
新生活をスタートさせる人が多いこの時期は、絶好の機会です。
防災の貴重品リストは
- 現金
- マイナンバーカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 運転免許証
- 保険証
- 病院の診察券
です。
いちばん重要な身分証明証は必ず、持ち出す準備をしておきましょう。
貴重品はいざというときすぐに持ち出せる小さなポーチやバッグに収納しておくと便利です。
避難先で肌身離さず持ち歩けて、いかにも貴重品が入っていると分からないバッグを選ぶといいです。
災害に遭ってしまったら気が動転して、貴重品の細かい部分にまで考えが回らないかもしれません。
取りに行きたくても、取りに行けないこともあります。
普段からリストして、しっかり準備しておくと、慌てずに済みます。
ぜひ貴重品リストを活かして、対策をしてください。